英語学習をする際に、そもそもどのように学習して良いのかわからない、効果的な英語学習方法がわからない、勉強しているけど単語やイディオムの覚え方がわからない、勉強して覚えたことをすぐに忘れてしまうなど思ったことはありませんか?
本記事ではそのような悩み、疑問に答えていければと思います。
本記事を読むメリット:
- 効果的な学習方法を知り記憶の定着方法を理解できる。
- 適切な復習タイミングを知りし正しい学習方法を理解できる。
- 絶対に忘れない暗記法を習得できる。
今回ご紹介する英語学習の記事のテーマ
・効果的な学習方法2選
・絶対に忘れない暗記方法3選
今回ご紹介する学習方法は聞いたことがある方もいると思いますが、英語学習全般及びその他の学習に活用できるのでとても重要だと思っております。実際にこれからご紹介する方法を実践して学習した結果、IELTS6.5,英検1級(1次試験)まで合格することができました。 すぐに使えるものなので是非実践してみてください。
効果的な英語学習方法2選
これから効果的な学習方法を2つご紹介できればと思います。初めに記憶のメカニズム、科学的に基づいた学習に関して説明できればと思います。その後に適切に記憶するための最適な復習方法についてご説明できればと思います。
1エビングハウスの忘却曲線に基づいた最適な英語学習方法
まず初めにご紹介するものはエビングハウスの忘却曲線に沿った学習方法です。聞いたことあるがほとんどだと思いますがとても重要です。まずはエビングハウスとは何かという説明をしてから、その後効果的な学習、復習方法について説明します。
そもそもエビングハウスの忘却曲線とは、ドイツの心理学者である「ヘルマン・エビングハウス」が導き出した理論であり、私たち人間が時間経過によってともなう記憶の変化やメカニズムを表したものになります。
簡単に言うと、時間の経過とともにどれだけ忘れてしまし、一回覚えたことを再度記憶する際にどれくらいの時間を節約することができたのかを表したものになります。下記のグラフが、記憶がどれくらいの時間経過で忘れていくのかを示した実験結果です。
Replication and Analysis of Ebbinghaus’ Forgetting Curve
縦軸が暗記率で横軸が時間の経過を表しています。グラフからわかることとしては下記になります。
20分後に約40%忘れている
1時間後に約56%忘れている
1日後に約70%忘れている
6日後に約75%忘れている
31日後に約80%忘れている
グラフからわかる事としては、1時間後には半分以上忘れており、1日たてば70%以上のものが忘れてしまうということです。なので、一度覚えたことは何もしなければ簡単に忘れてしまいますね。
ここまでは人間の記憶がどれくらいの時間が経過することで忘れてしまうということを理解していただけたと思います。
次は、エビングハウスの忘却曲線に沿った効率的な学習方法をご説明します。
結論としては、エビングハウスの忘却曲線に沿って復習することです。理由は適切なタイミングで復習することで復習する時間を最小限に抑え、記憶の定着につなげることが出来るからです。
まずは下記のグラフを見て頂ければと思います。こちらのグラフでは、復習を繰り返すことで記憶にどのような変化が起こるかを示しています。
The Forgetting Curve
グラフからわかることとしては、適切なタイミングで復習することで忘却のスピードが緩やかになりわすれにくくなります。復習のタイミングとしては、1日後、7日後、30日後にすることで記憶の定着がしていくことがわかります。
適切なタイミングで復習することで短時間の復習で記憶を思い出し定着させることができます。逆に復習を一定の期間あけてしまうと、再度記憶を定着させることに時間がかかってしまいます。
記憶のメカニズムとしては、脳に海馬といわれる部分があり、そこでは学んだ情報が短期記憶として記録されます。そして、何度も復習してアウトプットした情報に関して海馬が重要なものと判断して、長期記憶として大脳皮質という脳の部分に送り込み記憶が定着されます。
結論:論文に基づいた適切な復習のタイミングとしては1日後、7日後、30日後となっていきます。
上記の間隔で復習することで記憶の定着をさせることができます。
実際にいくつかの論文をもとにして自分が実践した感じだと下記が適切な復習タイミングでした。
・1日後
・7日後
・14日後
・28日後
実際に論文をもとにした適切な復習タイミングだと、1日、7日、30日後ですが、人によって適切な復習のタイミングは異なります。なので、自分自身で適切な復習の間隔を見つけて実践してみてください。
2記憶定着につながる最適な復習方法
次にご紹介させていただきたいのは、学んだことを効果的に記憶に定着させる復習方法です。
・結論:学んだことを繰り返し思い出す作業をするです。
理由としては、学んだことを繰り返し思い出す(アウトプット)ことで記憶が定着するからです。記憶のメカニズムとしては、一度覚えたものを何度も思い出すことで、脳が勝手に重要なものと判断し長期記憶に保存してくれます。
例えば、ある研究では80人を対象とした人を4つのグループに分けて、学習した1週間後に推論問題を解いてもらい学習効果を検証しました。
1一回読んで勉強するグループ。
2繰り返し読んで勉強。
3概念図で勉強。
4学んだことを繰り返し思いだす。
結果、4つ目のグループである繰り返し思い出したグループが一番正答率が高く内容を覚えていました。つまり、学んだことを何度も思いだすことで記憶の定着につながることがわかります。
また、一番避けた方がいいのは、学んだものをそのまま眺めていることです。学んだ単語やイディオムを眺めているだけではあまり復習の意味がないです。復習の際は学んだものを書いたり、話したりしてアウトプットする作業をしましょう。
では具体的にどのように復習して思い出す作業をすればいいのかですが、やり方は様々あります。下記のやり方が一般的かつ効果的なので是非参考にしてみてください。
・単語帳や練習問題を使う。
・自分で練習問題を作成して解く(空欄式の問題作成して解くなど)。
・白紙のノートに学んだことを思い出して書き出す(学んだものを0から思い出して自由に書いてみる)。
・人に学んだことを話す。
・独り言でしゃべってアウトプット。
絶対に忘れない暗記方法3選
次に、実際に英語を勉強する際に役だつ暗記方法をご紹介できればと思います。
1感情をうまく活用して覚える
まず効果的に暗記する方法の一つとして感情をうまく刺激して暗記する方法です。理由は、感情と記憶は密接にかかわっており、感情が結びついた情報や出来事はより強く記憶されるからです。実際に感情が記憶に影響を与えることに感しては科学的にも証明されています。
例えば、皆さんが友達と海外旅行に行って楽しかった経験があれば記憶に残っていると思いますし、あるいは学校や会社で誰かに叱られたことがある経験があったら叱った人のことを覚えていると思います。このように経験や出来事と感情は結びついており、記憶にも関係しております。
勉強でも感情をうまく刺激して学習することでより効果的かつ効率的に覚えることができます。では、どのようにやるのかということですが、いろいろなやり方はあると思います。
例えば、自分の場合ですと下記のようなことを実践しておりました。
1単語やイディオムを学ぶとき自分で面白い例文を作って読んでみる。
2新しく学んだイディオムを友人に話したり、バーに行って外国人と会話して使用してみる。
3カフェや図書館など場所を変えて勉強。
4他の記憶術を使って暗記(次にご紹介します)。
様々な方法があるので是非実践してみてください。
2関連付けのテクニックで暗記
次にご紹介する暗記法は関連付けと呼ばれるものです。こちらの記憶法は“メンタリズムの罠”というダレンブラウンが書いた本で紹介されております。
関連付けとは、全く関連のない単語を無理やり結び付けて暗記する方法です。人間が短期で一気に記憶できる単語は平均で7つといわれております。関連付けができれば、7つ以上の単語を記憶することができます。
例えば、ティッシュ、鍋、サル、電話、本、テレビ、消しゴムという全く関連のない単語を覚えることを想像してみてください。たとえ覚えられたとしても、数分後に忘れてしまうと思います。
関連付けをすることで上記のような単語を結び付け、記憶することができます。
ここからは具体的なやり方をご紹介できればと思います。
■関連付けの方法:a-b, b-c, c-dといった形でそれぞれ単語を結びつけます。そして、結び付ける際には、一つ一つの単語を視覚化して結びつけます。
例えば、鍋の中に大量のティッシュが入っており山積みになっていて、次に熱湯のお湯が入った鍋にサルが入りゆっくりしているなどです。
一通りできたら初めから再度視覚化して思い出してみる作業を行います。
また、実際に関連付けを行うときにより鮮明に記憶に残すためのルールとして下記の3つを意識していただければと思います。
■視覚化する際の3つのルール
1イメージが鮮明であること。
2感情とリンクさせること(例えば、そのイメージが極端に不快だったり、不気味、面白いものであれば効果的です。)
3視覚化するものが斬新であること(例えば、鍋とサルを結び付ける際に、熱湯が入った巨大な鍋をサルが飲もうとしていてやけどしているイメージなど。)
実際に英単語なので関連付けを試していただければと思いますが、まずは初めに挙げたいくつかの単語で是非試してみてください。
この方法を英語学習でどう活用するのか。
英単語を覚える際に語呂合わせなど覚え方はありますが、関連法でも暗記は可能です。やり方としては、覚えたい単語とその意味を視覚化して結びつける感じです。
例えば、私の場合は”Applause(アプローズ)=拍手“ という単語を覚える際に、Applからアップルであるリンゴを想像して、リンゴを持った観客がコンサート会場で拍手している場面を想像するなどして暗記してました。
場所法のテクニックを活用する
次にご紹介する方法は場所法という記憶法です。場所法に関しては古代ギリシャから受け継がれる究極の記憶術であり、長期記憶に最適といわれてます。また、科学的に証明されている理にかなった方法です。
場所法のやり方としては、自分がイメージできる”場所”と覚えたい”モノ”を結び付ける方法です。場所とモノそれぞれに分けて説明します。
場所に関しては自分がよく歩いたり訪れたりしてイメージしやすい場所を想像してください。例えば、自分の家、会社や学校に行くまでの道、デパートのフロアなどなんでもよいです。家の場合、玄関があり、長い廊下をまっすぐ進むと右手にトイレがあり、目の前に二回に上る階段があります。そのまま上るとリビングがあります。以上のように所々の特徴までイメージできることが重要です。
モノに関しては、先ほどの関連付けで行ったものと同様で、覚えたい単語を語呂合わせや、関連付けによって視覚化することです。例えば、”Grace”=”優雅さ”の単語であれば友人のグレイスが優雅にしているイメージをしたり、”Goof off”=”さぼる”であれば、ディズニーのグーフィーが寝転がって仕事をさぼってることをイメージしたりなどします。
後は、初めにイメージした場所のトイレやリビングといった所々の場所に、単語を結び付けるといった感じで進めてきます。
例えば、玄関でグレイスが優雅に立っていることをイメージし、トイレでグーフィーが寝転んでサボっているイメージをしたりしていきます。
結論:自分がイメージしやすい場所を想像して、所々の場所に覚えたいモノを結び付けます。また、一回で完璧に暗記できないので何度も繰り返し復習することで記憶が定着してきます。
まとめ
今回の記事では英語学習において効果的な復習方法と暗記法をご紹介させていただきました。まとめると下記の内容になります。
今回の内容を通じて英語学習するうえでの適切な適切な学習方法とは何か、どのように学習すれば覚えたことを忘れないのかなど疑問を解消できましたでしょうか?
今回ご紹介させていただいたものを実践していただければ英語が上達しますので、是非試してみてください