IELTSの試験において、ライティングは日本人が苦手とする分野です。すでに皆さんはライティングの勉強をしていると思います。ライティングタスク2の学習するうえで、時間内に書ききることができない、つながりのある文章が書けない、高得点につながる表現はどんなものがあるのかなど悩んだことはありますでしょうか?
今回は、上記の悩みを解消するために、IELTSライティングタスク2で状況や目的別に使える便利なフレーズをご紹介して、高得点取るための実践的な使用方法をご紹介できればと思います。
今回ご紹介する英語表現を使えるようになることでスコア6.5を取得することができました。
- 高得点を取得するためのフレーズが使えるようになる
- 便利な表現を学び時間内にライティングタスク2を解くことができる
- 構造的かつ繋がりのある文章を書くことが出来るようになる
別の記事でIELTSライティングで6.5取得した勉強法を公開しているので、ライティングの具体的な学習方法が気になる方は参考にしてみてください。
IELTSライティングタスク2の採点基準|高得点を取るには?
まずは、ライティングタスク2での採点基準を理解することが大切で。採点基準を知ることでどのような文章を書けば高得点を取得することが出来るかわかります。
最新のIELTSライティングタスク2の採点基準は下記になります。
- Task Response(課題対応力):問題に適切に答えているか
- Coherence & Cohesion(一貫性と論理的なつながり):文章が論理的であり自然につながっているか
- Lexical Resource(語彙力):多様な表現や適切な語彙を使えているか
- Grammatical Range & Accuracy(文法の幅と正確さ):正確で多様な文法を使えているか
*出典:IELTS公式サイト参照
ライティングでは大きく分けて4つの項目があります。今回の記事では、主にライティングタスク2で役立つフレーズのご紹介をするので、2と3に関わる内容を詳しくご紹介できればと思っております。語彙力が増えて論理的な文章が書けるようになれば高得点に一歩近づくことができます。
1【基礎編】IELTSライティングタスク2での必須表現(Coherence & Cohesion)
初めに、ライティングタスク2で文章を作る際に必ず必要になってくる表現をご紹介できればと思います。
論理的で一貫した文章を作るために必要な表現
ライティングにおいて文章を構造的にするためにつなぎ言葉は必ず必要になってきます。つなぎ言葉がないと、文章の流れが不自然で試験官が文章を理解することが困難になってしまいます。下記のつなぎ言葉はライティングで文章を作成する際に使用することが必ずあるので覚えていきたいです。
フレーズ | 例文 | |
---|---|---|
追加 | In addition, Moreover, On top of that, Furthermore. | Regular exercise improves cardiovascular health. On top of that, it helps reduce stress and anxiety. |
例示 | For example, For instance, such as. | For example, the sales of smartphones are falling in Japan. |
対比 | However, On the other hand, Conversely. | However, this approach has some drawbacks. |
原因・結果 | As a result, Consequently, Therefore. | As a result, the economy experienced significant growth. |
結論 | In conclusion, To summarize, All things considered, All in all. | In conclusion, governments should invest in renewable energy. |
逆説 | Nevertheless, Nonetheless, Albeit, Despite, Even though, Although | The new policy was implemented, albeit with some resistance from employees. |
上記のフレーズを使いこなせるように、まずは自分なりに使いやすいものをいくつか選ぶことをお勧めします。
すべてのフレーズを使いこなせる必要はなく、それぞれの目的に応じたフレーズを1~2つ覚えていれば問題ないです。
使いやすいものを選んだら、例文をいくつか作ってみて練習してみてください。覚えたフレーズを文章で使うことを意識して書くことで自然と使いこなせるようになります。
2【上級編】高得点につながるアカデミック表現(Lexical Resource)
IELTSライティングタスク2の作文内で使えるフレーズをご紹介できればと思います。
初めに説明した採点項目のうち、主にLexical Resource(語彙力)の部分になります。語彙力が豊富で様々なフレーズが使いこなせるようになれば高得点につながります。
また、繰り返し説明になりますが、ライティングタスク2で高得点をとるためには基礎的な単語や表現だけを使うことは避けて、できるだけ上級レベルの表現を使用することが重要です。文章を書く際は、普段使わない上級フレーズを使うことを意識して書くようにすれば自然と使えるようになります。
下記に紹介する語彙はとても使うことが多いので是非覚えて頂けたらと思います。
導入部分で役立つ表現
ライティングタスク2の導入部分ではいろいろな書き方があると思います。よくある書き方として、一般論を持ってきたり、あるいは両者分かれる意見を持ってきて自分の意見を述べる方法があると思います。その際に役立つフレーズを紹介できればと思います。
- A widely discussed issue nowadays is~
(現在広く議論されている問題は~です) - Some people say that~. But there are those who argue that~
(~だと言う人もいます。しかし、一方で~だと主張する人もいます) - Many people claim that~, while others argue that~
(多くの人は~だと主張していますが、一方で~だと主張する人もいます) - It is often said that~
(~だと言われることがよくあります) - One of the most pressing issues today is~
(今日最も緊急性の高い問題の一つは~です)
意見を述べるための便利フレーズ
次にご紹介したいものは、主張や意見を述べる際に役立つ表現になります。
ライティングタスク2では自分の主張をして立ち位置を明確にする問題がありますので覚えておくと便利です。
主張する際によく使うものとして、”I think”がありますが、それ以外のフレーズや副詞を使用した表現などができればネイティブのような文章に近づきます。下記のような表現はよく使われるようなものになります。
- I am positive that ~(~だと確信しています) →I am positive that using SNS will have a bad effect on our brain.
- I strongly believe that~(~だと強く信じています)→I strongly believe that education is the key to success.
- There is no doubt that~(~は間違いありません)→There is no doubt that technology has changed our lives significantly.
- I totally agree with the idea that~(私は~という考えに完全に同意します。)→I totally agree with the idea that education should be accessible to everyone.
- I strongly disagree with this idea(私はこの意見に強く反対します)→”I strongly disagree with this idea because it would harm local businesses and inconvenience residents.”
上記のような表現を使って主張の文章を作ることができれば問題ないと思います。主張する際の注意点としては、よく使うような表現である I think のようなものを複数回使うことはできるだけ避けましょう。同じ表現を何度も使用することで、語彙力が少ないとみなされてしまいます。
なので、ライティングで文章を作る際はできるだけ基礎的なものではなく上級フレーズや、普段使うものとは異なる表現を使うことをお勧めします。
よく使う頻出表現
下記の表現はライティングTask2でよく使う表現になるので覚えておきたいです。
基礎的な単語 | 高得点向け上級表現 |
---|---|
Big | Substantial, Considerable, Significant |
Small | Minor, Marginal, Insignificant |
Good | Beneficial, Advantageous, Favorable |
Bad | Detrimental, Harmful, Adverse |
A lot of | A significant number of, A huge number of |
Many | Numerous, A multitude of, plenty of |
上記以外でも覚えておきたい表現、テーマ別の語彙などがたくさんあります。
さらに頻出や上級フレーズを学んで高得点をとりたい方は下記の書籍をチェックしてみてください。
テーマ別単語、頻出フレーズ、パラフレーズの仕方などのテクニックなどが載っているので気になる方は参考にしてみてください。
【実践編】フレーズを効果的に学習して使いこなす方法
ここまで、IELTSライティングタスク2で役立つ表現をいくつかご紹介してきました。
次に重要なのが、フレーズや表現を覚えて実際に使いこなせるようになることです。実際に私自身が行ってきた中で効果的な学習方法をいくつかご紹介できればと思います。
自分で例文を作ってみる
私自身がよくやっていたこととしては、学んだフレーズを使って実際に文章をいくつか作ってみることです。自分で考えて文章を書くことで、学んだ表現をアウトプットすることで効果的な復習になり身につきます。また、何度も同じ表現を使うことで体が覚えて普段から自然に使いこなすことが出来るようになります。
例えば、A huge number of ~というフレーズを学んだら、”There was a huge number of people who had to quit their jobs due to the economic crisis.”のように例文を作成してみます。
複数回アウトプットして完璧になるまで練習をしましょう。できれば、本番のライティングの問題を想定して文章を作ってみることもお勧めします。
IELTSライティングの過去問を使って練習
実際の過去問や練習問題を使って、学んだフレーズを使うように意識して練習することがとてもお勧めです。過去問を使うことで本番の問題を想定して解くことができ、フレーズを使いこなせるようになります。
また、過去問を解くことで、新しいフレーズや語彙などを学ぶことができさらに語彙力を増やすこともできます。
問題集を使って学んだフレーズを使うように意識して練習していきましょう。
添削サービスなどを活用
最近ではAIが発展してきて無料で文法やフレーズの間違いなど指摘してくれるサービスがあります。
自分自身もライティングの対策をする際に、AIツールなどを使って自分の文章に問題ないかどうかチェックしておりました。ツールを使うことで最速で添削ができ学習効率が上がります。
無料ですぐに使えて、フィードバックの精度が高いものがあるので、そのようなサービスを使って効率的に学習していくことはとてもお勧めします。
IELTSライティングタスク2対策に役立つおすすめ本
ライティングタスク2の対策に使えるおすすめの書籍があるのでご紹介できればと思います。
今回ご紹介するのは、今回の記事のメインであるフレーズ集が学べることが大前提となっているものです。それ以外でも、基本的な文章の作り方や、テーマ別の語彙や知識などが学べるものになっています。
IELTSライティング完全攻略
日本語で書かれたIELTSのライティング参考書で、初級者から上級者まで幅広く対応しています。アカデミックライティングのルールや段落の構成、演習問題などが充実していて練習をたくさん解くことができます。
また、Task2のエッセイで必要な表現、 重要語句リスト、論旨を明解にする表現など学ぶことができます。
IELTSスピーキング・ライティング完全攻略(スコア7以上取りたい方)
こちらの本では、パラフレーズの力を強化してくれます。スコアを上げるための攻略法や豊富な実践問題が掲載されており、ライティング力の底上げに役立ちます。また、むやみにテンプレートを教えるのではなくて、高得点がとれる上級フレーズや語彙の紹介をしております。
こちらの本やりきって習得すれば、パラフレーズ力がつき、高得点につながる表現を使いこなせるようになりライティングでバンドスコア7~7.5は獲得できるレベルになります。
まとめ
今回は、IELTSライティングタスク2で使える表現をご紹介しました。
学んだ表現をアウトプットして練習していきましょう。また、参考書や無料で使えるツールなど是非活用して効果的な学習をしていきましょう。
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