IELTSスピーキングパート2の例題を解いて対策したい。例題だけでなくハイスコアの回答を参考にして練習したい。実際のスピーキングパート2の練習法や注意点などを知りたいなど思ったことはありますでしょうか?
今回はIELTSスピーキングパート2の例題と実際に私がスコア7獲得したときの回答をご紹介できればと思います。また、スコア7取るまでに行った練習法やよくあるミスなどもご紹介します。
IELTSスピーキングパート2の例題とスコア7取得した際の実際の回答例が見れる
スピーキングでスコア7取るまでに行った練習法がわかる
スピーキングパート2で多くの人がやりがちなミスと解決法が知れる
IELTSスピーキングPart2について
IELTSスピーキングPart2は、試験官から与えられたトピックカード(お題)に基づいて、1分準備+2分スピーチを行うセクションです。本記事では詳細な説明は省略しますが、出題形式と採点項目を理解しておくことは高得点取るためにも重要になります。
出題形式としては特定のお題と4つの質問が書かれているカードが渡されます。1分間の準備時間で質問の回答準備をして、2分間でスピーチを行います。
採点基準としては下記の4つになります。
- 流暢さと一貫性:スムーズに話せて筋が通っているか
- 語彙力:幅広い語彙を使えているか/適切な単語選びができているか
- 文法の幅と正確性:いろいろな文法構造を使えているか/ミスが少ないか
- 発音:発音が明瞭か/自然なイントネーションがあるか
IELTSスピーキングPart2の実際の質問例
スピーキングパート2の実際の例題を5つご紹介できればと思います。
テーマ別の例題をそれぞれピックアップしましたので是非参考にして頂ければと重います。
例題1:Describe a person who has inspired you
Talk about who this person is
How you know them
What qualities you admire
And explain how they have inspired you
例題2:Describe a place you like to visit
Where it is
How often you go there
What you do there
And explain why you like it
例題3: Describe a gift you gave to someone
You should say:
What the gift was
Who you gave it to
Why you chose this gift
And explain how they reacted
例題4:Describe a time when you helped someone
You should say:
Who you helped
Why you helped them
How you helped them
And explain how you felt after helping
例題5: Describe a memorable trip you took
You should say:
Where you went
Who you went with
What you did there
And explain why it was memorable
【スコア7.0取得時の回答例】実際のスピーチとポイント解説
実際に私が受験したときに出た問題と回答を公開できればと思います。
回答に関してはスピーキングでスコア7を取得したときのものになりますので参考にして頂ければと思います。
実際の問題
Describe an ideal house that you would like to live in
you should say:
where it would be
what it would look like
what facilities it would have
and explain why you would like to live in this house
スコア7取得した際の回答例
Currently, I live in a wooden house located in central Tokyo. Since it’s newly built, it still gives off a soothing, natural scent of timber, which creates a calming and peaceful atmosphere that I truly enjoy. I find it incredibly refreshing after a long day.
One of my favorite features is the fireplace. In winter, I often sit in front of it,sipping freshly brewed coffee and enjoying the warmth—it’s become a part of my everyday routine.
Because of this, my ideal house would be a fully wooden home nestled deep in the forest, surrounded by nature. I imagine a spacious living room with high ceilings, a rustic stone fireplace in the center, and a large, cozy sofa paired with a solid wooden table. I’d definitely want a real wood-burning fireplace. I once visited a friend’s house with such a fireplace, and I was absolutely fascinated by the warmth and atmosphere it created. Ever since, I’ve felt that a real fireplace is a non-negotiable part of my ideal home.
Another key feature for me is having a large open space where I can be alone and unwind. Having a private, quiet corner to retreat to helps me stay focused and productive, especially when I’m working or studying. In my opinion, a well-designed home should not only be visually appealing but also support one’s mental clarity and well-being.
上記が実際にスピーチをした内容になります。回答のポイントとしては大きく分けて4つあるのでそれぞれ説明できればと思います。
1論理的な話の展開をするように意識:話の流れが論理的であれば流暢さと一貫性の部分で評価されます。
回答例だと、今の家 → 暖炉の良さ → 理想の家 → 経験談 → 理由づけのように話の展開をしています。また、”because of this”, “I imagine”, “ever since”, “another key feature” など論理的なつなぎ表現を使っていて一貫性が高くなっています。
2語彙の幅:できるだけ幅広くかつネイティブが使うような表現を意識するようにしました。例えば、”sipping freshly brewed coffee”, “a non-negotiable part” など、ネイティブらしいコロケーションや言い回しを使っています。また、”unwind”, “mental clarity” など、抽象的な単語も使って語彙力の部分を広げるようにしました。
3幅広い文法の使用:できるだけいろいろな文法を使い自然な話を作った点がポイントになります。例えば、”which creates a calming and peaceful atmosphere”, “Having a private, quiet corner to retreat to helps me…”など、関係代名詞、現在分詞など幅広い文法を使っております。様々な文法を正確に使うことでバリエーションがあると評価されます。
4発音:今回は文章なので発音の部分はお伝えできてないですが、正確な発音と自然なリズムで話すことを当時は意識していました。
これら4つのポイントを意識することでスコア7を獲得することができました。スコア7を目指すのであれば上記のポイントを意識して練習することをお勧めします。
また、IELTSスピーキングで7以上のスコアを狙う必要がある場合は、スコアごとの採点基準を確認して基準を満たせるような回答を作ることが大事です。 是非参考にして頂ければと思います。
回答準備のコツ:1分間のメモで差をつける!
スピーキングパート2の試験においてメモの取り方と回答のコツをご紹介できればと思います。
メモの取り方・構成テンプレート
まず、メモをわかりやすく取ることが重要です。「導入→詳細→気持ち→まとめ」の流れを意識してメモすると、スピーチに一貫性が出ます。メモを取る時間は1分しかないので簡潔にまとめることが重要です。
例えば、先ほどの例題をもとにして考えると、設問が、「Describe a time when you helped someone」のとき、When / Where(いつ・どこで)Who / What happened(誰に・何をした)How I felt / Why it was important(気持ち・なぜ大切だったか)を簡潔にまとめていきます。
まとめると下記のような感じになります。
- When: Last summer
- Where: the station near my house
- Who: An elderly woman
- What: Helped her carry her heavy suitcase
- Feeling: Delighted / I am proud of
- Why important: Reminded me to be kind
後は、それぞれの要素を肉付けして具体的に説明していくだけです。
なので、メモを取る際に意識することは、話の流れと話の内容を簡潔にメモをして、その後内容を具体的にしゃべれるように考えていくことが重要になります。
絶対入れるべき3要素:時系列/感情/背景
メモをする際にこちらの3つの要素を入れることでスムーズに話せてスコアアップにつながります。それぞれ説明できればと思います。
- 時系列(Timeline)
スピーチの流れを「始まり→途中→終わり」と時間軸で語ると、聞き手が理解しやすくなります。
こちらに関してはスピーチの流れを時間軸でしゃべれるように整理しておくことで、自分がスピーチの際に何を話しているのかわかり、混乱を避けることができます。逆に時系列で考えていないと、自分が何をしゃべったのか忘れて同じことを繰り返してしまうことがあります。時系列で話す内容を考えることで、スムーズでかつ分かりやすいスピーチをすることができます。 - 感情(Emotion)
“I was nervous at first, but then I felt proud.” のように感情の変化を入れると自然なストーリーになります。また、自分がどう感じたなど説明することで幅広い語彙を使う場面が出来るのでスコアアップにつながります。 - 背景(Background)
なぜその場にいたのか?どんな状況だったのか?という前提を加えることで説得力が生まれます。また、話の流れが自然で一貫したものになるのでその点も評価されます。
特に3つ目の背景や前提説明をすることで具体的な内容が話せるようになります。例えば、先ほどの例でいうと、I saw an elderly woman who was walking to the statiton near my house. That woman looked around 80 years old and was carrying a huge suitcase.のような感じでどのような状況でどんな女性が何をしていたのかを説明することで説得力が生まれわかりやすい話になります。
なので、メモの際は上記の3つの要素を取り入れることをおすすめします。
スピーキングパート2で多くの受験者がやりがちなミスとその対策
よく受験者がやりがちなミスをご紹介できればと思います。実際に私自身も初めのころは今回ご紹介するようなミスをしており苦戦しておりました。これらのミスを直すことでスコアアップにつながったので、是非参考にして頂ければと思います。
トピックカードの設問にだけ答えようとする
トピックカードの質問にとらわれてそれだけの内容を回答しようとすると話が短く単調になりがちです。カードの質問はあくまでもはなしを作るための補助みたいなものであり、必ずしもすべての質問に答える必要はありません。
例えば、when you met that person, who he isの質問がった場合、いつあったのかと誰なのかを簡潔に話して終わってしまうなどよくありました。その結果話のストーリーを作ることを忘れて話がすぐに終わりました。
また、実際に私自身が設問に対してすべて答えていなくてもスコア7を取ることができました。先ほどの例でいうと、いつあったのかの内容を話すことなくスピーチを終えても問題ありません。
なので、設問にとらわれず自分自身のストーリーを作って自然に話すことで2分間スムーズに話すことができます。
話しが途中で止まる
スピーチしている最中に何回も沈黙が起こったり、考え込んでしまったりあると思います。実際に途中で止まってしまう理由としては、そもそもストーリーが作れていない、単語やイディオムなどの表現が出てこない、あるいはスピーチに慣れてなく緊張してしまうなどがあります。
なので、なぜ話が止まってしまったのかの原因を明らかにすることが大切です。
自分の音声を録音して聞きなおすことで改善点が明確になってくるので何度も練習することをお勧めします。
テンプレすぎる表現や同じ単語の繰り返し
一般的に全員が使うような基礎的な表現や同じ単語を繰り返し使うことがよくあります。使う事自体は問題ないですが、スコア7以上取ることは難しいです。
例えば、it was really great, I like it, good, nice, など基本的な表現や単語を使うと語彙力があまりないと見なされてしまします。それらを避けるために、上級表現や類義語などを学習して使うようにしていくことが大切です。
やり方としては後ほど紹介しますが、自分でスピーチの録音したあとに聞き直し、上級表現に変えられるところは変えていき、上級単語に変えられそうな部分は自分で調べていくことをおすすめします。
スコア7取るまでに行った練習法【実体験ベース】
私自身がIELTSスピーキングでスコア7取るまでに行ったパート2の練習法をご紹介できればと思います。
自分オリジナルのエピソードを考えて話す練習
自分自身で話を考えて一度ストーリーを作ってしゃべってみることを実施しました。テンプレートを覚えるのではなく自分で考えて話を作ることで本番でどんな設問でも対応することが出来るからです。
例えば、テンプレートを暗記していたころは、想定外の問題が出てきたとき自分で話を考えてしゃべることが難しかったです。しかし、自分で考えてアウトプットする癖をつけたことで、どんな設問が出てきてもその場で話を考えてしゃべれるようになりました。ストーリーに関しては実体験であったことでもそうでない架空の話でも問題ないです。嘘の話だとよくないと思う方もいるかと思いますが、全く問題ないです。実際に自分自身は実話でない内容をスピーチに入れましたが問題なくスコア7を獲得できました。なので、ストーリー内容がほんとかどうかは採点対象に含まれません。
また、トピックごとストーリーを2~3つほど準備して話せるようにしていました。例えば、Describe a person who you admire. という設問に対して、”大学の先輩”、”自分の両親”, “友人”についての話を考えて準備していました。そうすることで、本番で焦ることなく安心してしゃべることができました。
なので、IELTSスピーキングパート2においては自分自身でストーリーを考えて話す練習することをお勧めします。
スピーチの録音→自己分析
次に私が行ったことは、実際に2分間スピーチを行い自分の音声を録音することをしました。録音して自分の音声を聞くことで発音や文法のミス、あるいは文章につながりがあるかなど弱点を見つけて改善することが出来るからです。
例えば、最初始めたころは”文法のミス”、”話が短すぎてすぐ終わる”など課題がわかり、特定の文法を学びなおしたり、具体的な話を作るなどすることで改善することができました。
結果的に弱点を克服することができたので録音して見直すことはとてもお勧めします。
スコア7の模範解答を見て上級表現を学ぶ
最後に行ったこととしては、スコア7以上の模範解答を見て上級表現を学んでおりました。理由は、幅広い表現を使いこなせることが評価されて、それなしではスピーキングでスコア7以上の獲得はできないからです。
例えば、自分の回答で”The scenery was amazing “を使っており模範解答では”The scenery from the mountain was absolutely stunning”になっていたので、amazing→stunning を使うように意識しました。
また、模範解答だけではなく、自ら同義語や類義語を調べて上級表現に置き換えることを徹底的にしました。スピーキングの勉強をするときだけではなく、日常生活で普段使う単語やイディオムの上級表現を調べて自分なりに文章を作ってアウトプットするようにしていました。これらを毎日20~30分ほど3~4ヵ月くらい続けた結果スピーキングでスコア7を獲得することができました。
少しずつ続ければそこまでハードルは高くないので、様々な上級表現を学んで習得してみてください。
また、上記のような練習を続けたことでの学びや気づきを共有できればと思います。参考にして頂ければ嬉しいです。
- 自分で考えて文章を作る練習をすれば、テンプレの暗記などせずにどんな問題でも対応できるようになった。
- 何度も練習することで話の内容や細いミスに気にせず自信をもって話すことができた。
- 上級表現を習得して使えるようになったり、スムーズに話せるようになることで高得点につながった。
まとめ
今回は、IELTSスピーキングのパート2の例題とスコア7取得時の実例と練習法をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。スピーキングパート2の攻略としては、自分自身で話のストーリーを作り何度も練習することがとても大切です。
是非今回の内容を参考にして練習をし、スピーキングのパート2を攻略していきましょう。
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