IELTSスピーキングテスト対策をしてスコアを上げたい。長くしゃべるために事前に準備して対策したい。テスト直前で知っとくべきポイントを知りたいなど悩みはありますでしょうか。
今回はIeltsスピーキングテスト全体及びパート別の対策をご紹介できればと思います。
- スピーキングテスト全体における戦略を理解して準備できる
- パート別の対策方法を知ることができる
- スピーチで長くしゃべるコツがわかる
- 質問に対して的確な回答な仕方やコツを知ることが出来る
IELTSスピーキングテストにおける構成と採点基準
ご存知の方がほとんどだと思いますが、スピーキングテスト全体の構成としては3つのパートに分かれております。
・パート1:日常に関する質問がされる。
・パート2:一つのお題に関してスピーチを行う。
・パート3:パート2のトピックに関連する抽象的な質問がされディスカッション形式で進める。
全体のテストの概要、流れはこちらの記事に詳しく記載してありますので参考にしてみてください。
採点基準に関しましては下記の4つになります。
- 流暢性と論理一貫性:詰まることなくスムーズに話せているか。話の流れに一貫性があるかどうか。
- 発音:正しい発音ができているかどうか
- 文法の幅広さと正確さ:正しい文法か。幅広い構文を自然に使えているか。
- 語彙:トピックや分野に応じて幅広い単語やイディオムが使用できているか。
採点基準を理解した前提でスピーキングテストの対策に関してお話していければと思います。
また、スコアを上げるため基本的に4つの採点基準である要素を必ず満たす必要があります。
これからスピーキングテスト全体及びパート別における対策方法をご紹介できればと思います。
スピーキングテスト全体における戦略及び対策
スピーキングテスト全体に関係する戦略についてお話できればと思います。
基本的なこともありますが、全パートに共通することであり対策になるので参考にしてみてください。
1. 採点基準を意識する
まず基本的なことになりますが、採点基準の4つの項目を頭にインプットして対策するようにしましょう。項目内容がテストにおいて満たせていないと高得点を取ることが難しいです。
例えば、語彙の項目に関して、~に興味があると言いたい際には、I’m interested inではなく、I’m really into~、 I’m absorbed in~など普段あまり使わない一段階レベルが上の表現を使うようにしましょう。
普段から使っていないと自然にしゃべることが難しいと思いますので、練習の際に難しい語彙を使うように意識してみてください。
また、発音、流暢さ、文法に関しては、オンライン英会話や自分で音声を録音してみたりして確認することをお勧めします。
2. 想像のストーリーを事前に考えておく
二つ目としては、想像の話やストーリーを事前に考えておくことです。事前に話を用意しておくことで本番でスムーズに詰まることなくしゃべることが出来るからです。
よく、作り話だとよくないんじゃないかと思う方がいるかと思いますが、採点基準に影響はないです。採点項目として話す内容が作り話かどうかの内容は見られないです。また、実際に自分も作り話でストーリを考えてディスカッションした結果、問題なくスコア6.5を取ることができたからです。
事前に作り話を作っておく部分でいうと特にパート2に関して準備することで、当日焦ることなくしゃべることが出来ると思います。
とはいえ、すべてのテーマに対して事前にストーリーや話を作るのも大変だと思いますので、テーマに応じて論理的かつ一貫性を持って話せるようなフレームワークを後ほどパート2で紹介できればと思います。
3. できるだけ長くしゃべる
質問に対してできるだけ長くしゃべるようにしましょう。長くしゃべることで減点されることはまずないです。また、回答を長くすることで語彙力であったり流暢性が表現できるのでスコアアップにつながります。
ただし、回答を長くすることで同じ単語や表現を使うことは避けましょう。語彙力がないとみなされてしまうからです。
逆に短すぎる回答は避けましょう。理由は減点につながるからです。回答が短いから減点になるというよりは、話す内容が短いことで結果的に語彙力が表現できなかったり、一貫性のない内容になってしまったりするので減点につながってしまします。
なので、一言で終わるような回答は避けて、できるだけ内容を膨らませて長く回答するようにしましょう。
IELTSパート別スピーキング対策
これまで、全体のパートに関わる対策が理解できたと思います。
ここからはパート別の対策方法をお伝えできればと思います。
スピーキング対策パート1
大前提になりますがパート1では、日常に関する質問が複数されます。それに対して回答していきます。
質問に対しての理想的な回答としては2~3センテンスで答えるようにしましょう。一言で終わることは避けましょう。
具体例を加えて回答を長くする
回答の際に具体例を加えることで分かりやすくかつ程よい長さの回答になります。
例えば下記の回答を見てみましょう。
- 質問: Do you work, or are you a student?(働いてますか、それとも学生ですか?)
- 回答: I am a student in Australia. I’m currently studying psychology at Sydney University in Australia. I am a senior in college now but I hope to do a master’s of psychology here after graduation.(オーストラリアで学生してます。現在はシドニー大学で心理学の勉強をしてます。最終学年ですが、卒業後は修士号に進みたいと思ってます。)
どこで何を勉強していて、今何年で今後何をするか加えるだけで回答に具体性を持たすことができます。回答はできるだけ詳細に述べるようにしましょう。
5W2Hを使って回答に具体性を持たせる
先ほどの具体例を加えるとほぼ似ていますが、who,when,where,what,why, how, how oftenなど基本的な内容を含めることで回答を長くかつ具体性を持たすことができます。
下記の例を見てみましょう。
- 質問: Do you like exercise?(運動は好きですか?)
- 回答:Yes, absolutely. I really enjoy getting exercise such as jogging, cycling, climbing and so forth, but I especially love climbing. Because it’s quite exciting for me. I actually go to the mountain near my home with my friends to do a climbing every two weeks. (もちろん好きです。ジョギングやサイクリング、クライミングなど好きで、中でもクライミングは特に好きです。理由はとても刺激的だからです。二週間に一回、家の近くにある山に友達とクライミングをしに行きます。)
例文のように、5w2hを加えることでとても分かりやすくかつ長い回答をすることができます。
パート1では上記のような回答の長さ+具体性が理想的です。しっかりと意識して回答できるようにしましょう。
スピーキング対策パート2
パート2では一つのお題と4つの質問が書かれているタスクカードが渡され、質問に答えるように2分間のスピーチをしていきます。具体的な内容やテストの流れに関してはこちらの記事で説明しているので参考にしてみてください。
タスクカードの質問内容にすべて回答する
先ほどお話した通り、お題と質問が書かれたカードが渡され2分間のスピーチをしていきます。スピーチの内容に必ずカードに書かれている質問の回答を含めるようにしましょう。
例題を参考に見てみましょう。
Describe a place that you recently visited.(最近訪れた場所を話してください。)
・Where it is(そこはどこ)
・What you did(何をしたか)
・Who was with you(誰と一緒だったか)
Explain what you liked/disliked about that place.(その場所の何が好きで嫌いだったか説明してください。)
まずお題の内容の、最近訪れた場所を話す必要があります。
その次に、どこで、何をして、誰と一緒だったのかを話す必要があります。
そして、その場所の好きな点、嫌いな点を説明します。
なので、今回のタスクで必ず質問の5つの内容を含める必要があります。
1最近訪れた場所
2そこはどこ
3何をしたか
4誰と一緒だったか
5その場所の好きなこと嫌いだったことの説明
お題と質問に答えられないと、質問の内容を理解していないと思われ減点されてしまいスコアが下がってしまします。なので、スピーチ内容に質問の回答を必ず含めるようにしましょう。
便利なフレーズを覚えておく
スピーチの際に導入で使うフレーズや、文章をつなぐ単語など必要になってくるので事前に覚えておけばつまずくことなく話すことができます。事前に使いこなしておくことでスムーズにスピーチを行うことが可能です。
例えば、話初めの導入部分では下記のようなフレーズが役に立ちます。
導入フレーズ:I am going to describe~ I am going to talk about~ The X I would like to describe is ~
そのほかにも文章を繋ぐための単語や、沈黙を避けるためのフレーズなどをご紹介している記事がこちらにありますので、気になる方は参考にしてみてください。
スピーキング対策パート3
パート3ではパート2のトピックに関連する抽象的な質問がされます。
質問に対して自分の意見や客観的な意見を述べてディスカッション形式で進めていきます。
回答の長さとしては3~4センテンス程度で回答するようにしましょう。回答の際に一言で終わったり短すぎたりするのは避けましょう。
フレームワークを事前に考えておく
特に決まった回答の仕方はないですが、どのように話を展開していいか迷っている方は、
主張―理由―具体例―主張の形をお勧めします。そのように答えることで、論理的に回答ができかつちょうどよい長さになるからです。
例えば、私の実際の回答例を参考に見て頂ければと思います。
- 質問: Do you think technology will affect education in the future and how?
- 回答: Yes, I believe technology will have a good influence on education in the future, because that makes teaching and learning more effective. For example, a lot of universities have already introduced online teaching to their course. So teachers can easily teach their students and get them engaged in the class. Also, students can watch recorded classes many times if they don’t understand the classes. So taking advantage of technology can give benefits to education.
このように論理的に話の展開をすることができ、かつ5センテンスでまとめることができて程よい長さになります。自分なりの回答ができるように、事前に話をどのように展開するかを考えておき、話の内容も考えておきましょう。
今回ご紹介したフレームワーク以外のものもあるので、自分がしゃべりやすいものを見つけて対策をしていきましょう。
社会問題やトレンドに関する情報をインプットしておく
パート3では一般的な社会問題であったり、自分の国に関することや流行りのことに関して質問されます。
普段から本やニュースなどを見て一般常識レベルの知識をインプットしておけば、回答に困ることはなくなると思います。
専門的なことまで問われることはないので、必要最低限の知識があれば問題ないと思います。
なので、ニュースなどを読んで常に自分はどう思うかなど意見を持つように意識することをお勧めします。
まとめ
今回は、IELTSスピーキングテストの対策についてご紹介しました。
今回の記事を読んで参考になれば嬉しいです。